浜松医科大学呼吸器内科では、現在さまざま臨床研究を行っており、下記の研究は通常の診療で得られた過去の記録をまとめることによって行います。

このような研究は、国が定めた「臨床研究に関する指針」に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。

利用する情報からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定できる情報は公表しません。

ご自身の診療データを研究に使用して欲しくないという場合や研究に関するお問い合わせなどがある場合は、以下の各担当または 浜松医科大学第二内科医局(053-435-2263)へご照会ください。研究不参加を申し出られた場合でも、なんら不利益を受けることはありません。

研究期間 2014年4月1日~2015年12月31日まで
対象材料
  • 血液材料
  • その他(診療録、生理・血液検査結果、過去に撮影された胸部CT)

上記材料の採取期間:1990年1月1日~2013年12月31日

意義、目的

間質性肺炎、特に特発性肺線維症においては、感冒等を契機として急性増悪と呼ばれる呼吸器病態の急激な悪化が生じ、患者様の予後を規定する危険因子と認識されています。急性増悪は極めて難治的病態であり、その予防・治療法はまだ確立されていないのが現状です。本疾患に対し、主にステロイドパルス療法が行われていますが、その有効性は低く死亡率も50〜70%と高値です。本研究は、これまでに敗血症でのエンドトキシン(内毒素)除去により炎症鎮静化等の効果を示し、かつ間質性肺炎急性増悪症例での酸素化改善効果の報告がなされているPMX(Polymyxin-B固相化カラム)による血液灌流療法(PMX-DHP)の治療効果を多数例において後ろ向きに再検討します。間質性肺炎急性増悪例におけるPMX-DHP実施群と非実施群における治療効果およびその予後を比較検討します。

本研究により間質性肺炎急性増悪における新たな知見が認められれば、今後の同疾患治療において非常に有益な情報が得られるため、同疾患に苦しむ患者様においても非常に有益であると考えられます。

方法

本研究は、1990年1月1日から2013年12月31日までに、通常診療において間質性肺炎急性増悪の治療としてPMXによる血液灌流療法(PMX-DHP)を実施した患者様を後ろ向きに再検討します。間質性肺炎急性増悪例におけるPMX-DHP実施群と非実施群における治療効果とその予後などを比較検討します。

通常診療で実施された治療に対する後ろ向き解析研究であり、新たな有害事象、健康被害や不利益は生じません。また、診療記録や抽出情報は厳重に管理し、論文発表などの際にも個人情報やプライバシーは保全致します。

問い合わせ・苦情等の窓口 浜松医科大学 内科学第二講座(呼吸器内科):榎本紀之 053-435-2263

現在、浜松医科大学第二内科では、文部科学省・厚生労働省の「疫学研究に関する倫理指針」に従って、肺癌と診断された患者様の診療データを集積しよりよい治療を目指すことを目的として、臨床研究を行っています。

当院では、この観察(疫学)研究の目的に賛同し参加しております。以下にこの研究の内容を御紹介致します。

目的 進行肺癌において、抗癌剤治療が正常の肺血管に及ぼす影響を検討し、肺癌に対する治療の最適化をめざして医療の発展に寄与することを目的としています。
方法 当院の第二内科で進行肺癌の治療が行われた約120例の臨床データを集め、解析します。
対象とする患者様 2008年1月から2014年3月までに、進行肺癌と診断された患者様を対象とさせて頂きます。
提供する診療情報について

病気の進行状況や治療内容、各治療の経過、治療効果、検査値、胸部CTなどで、個人を特定できるような個人名や住所などは一切含まれません。

主治医にお伝えいただければ、あなたの診療データを提出することは致しません。なお、この研究に協力しない場合であっても、患者様の診療などにおいて一切不利益になることはありません。

問い合わせ・苦情等の窓口

主治医、もしくは下記にお願いいたします。
臨床腫瘍内科 特任助教 柄山正人
問合わせ先:浜松医科大学内科学第二講座 または 西7階病棟
053-435-2273 (内科学第二)(平日 8:30 〜 17:00)
053-435-2704 (西7階)(夜間・休日)

現在、肺癌治療の観察研究グループ(ふじのくに肺癌研究会)では、文部科学省・厚生労働省の「疫学研究に関する倫理指針」に従って、肺小細胞癌と診断された患者様の診療データを集積しよりよい治療を目指すことを目的として、臨床研究を行っています。

当院では、この観察(疫学)研究の目的に賛同し参加しております。以下にこの研究の内容を御紹介致します。

目的 肺小細胞癌において、年齢、性別、診断時の合併症など個々の背景が治療に及ぼす影響や、治療が有効であった方に予防的に行われる脳全体への放射線照射の有効性などを再評価し、小細胞癌に対する治療の最適化をめざして医療の発展に寄与することを目的としています。
方法 静岡県下の代表的な主要病院/がん診療連携拠点病院である、聖隷三方原病院、磐田市立総合病院、静岡県立総合病院、及び当院における約300例の臨床データを集め、解析します。
対象とする患者様 2006年1月から2013年8月までに、肺小細胞癌と診断された患者様を対象とさせて頂きます。
提供する診療情報について

病気の進行状況や治療内容、各治療の経過、治療効果、検査値、胸部CTなどで、個人を特定できるような個人名や住所などは一切含まれません。

主治医にお伝えいただければ、あなたの診療データを提出することは致しません。なお、この研究に協力しない場合であっても、患者様の診療などにおいて一切不利益になることはありません。

問い合わせ・苦情等の窓口

主治医、もしくは下記にお願いいたします。
臨床腫瘍内科 特任助教 柄山正人
問合わせ先:浜松医科大学内科学第二講座 または 西7階病棟
053-435-2273 (内科学第二)(平日 8:30 〜 17:00)
053-435-2704 (西7階)(夜間・休日)

研究期間 2014年1月~2016年12月まで
背景、意義

多発性筋炎・皮膚筋炎は、筋組織や皮膚組織を主な障害部位とする自己免疫性の炎症性筋疾患で、体幹や手足の筋力低下をきたします。また、典型的な皮疹(ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候など)を伴うものを皮膚筋炎と呼びます。

間質性肺炎は、多発性筋炎・皮膚筋炎の筋・皮膚以外の病変として、20-40%と高頻度に合併します。また、間質性肺炎を伴う多発性筋炎・皮膚筋炎は、伴わないそれと比較して重症化しやすく予後が悪いこと知られています。よって、多発性筋炎・皮膚筋炎の診療に際して、間質性肺炎の存在を診断しその臨床像や進行性を適切に評価することは重要となります。

これまでの少数例における後ろ向き研究により、多発性筋炎・皮膚筋炎に伴う間質性肺炎の臨床像は徐々に検討されてきていますが、いかなる因子が予後を規定するかは未だ明らかでありません。的確な治療介入を行うためには、臨床症状や各種検査・画像所見における本疾患の予後因子を明らかにすることが極めて重要です。

目的

多発性筋炎・皮膚筋炎に伴う間質性肺炎の患者さんに関して、臨床症状、検査所見等を後ろ向きに比較検討し、その予後因子を解析することを目的とします。

方法

これまで当院呼吸器内科にて診断治療に従事した多発性筋炎・皮膚筋炎に伴う間質性肺炎の患者さんに関して、間質性肺炎診断時に実施された各種検査(血液検査、生理学的検査、胸部画像検査など)を解析します。この方法は後ろ向き観察研究という方法で、新たに患者様への負担はかかりません。匿名化といって個人名を消去し、変わりに番号などを付与して処理を行うことで、誰のデータか分からないようにして、統計解析を行います。その結果は、呼吸器病に関する学会や医学雑誌に公表されることがあります。

研究に組み入れられることを希望されない方は、担当医や下記の問い合わせ先にお知らせください。その場合、データ収集や統計解析は致しません。

問い合わせ・苦情等の窓口

浜松医科大学 内科学第二講座 053-435-2263
 実施責任医師:須田 隆文(第二内科 呼吸器内科)
 研究分担医師:藤澤 朋幸(第二内科 呼吸器内科)

研究責任者

須田 隆文

研究機関名

浜松医科大学医学部附属病院

研究目的と意義

サルコイドーシスは臨床経過に多様な幅があり、診断時に予後を予測することが困難で長期予後に関する報告も少ない現状がある。そこで、サルコイドーシスの増悪について、頻度・増悪時期・増悪パターン・危険因子を明らかにすることを目的とする。

研究期間 2014年8月~2016年8月まで
対象となる患者さん

当院および関連病院においてサルコイドーシスと診断された方

研究に使用する試料
  • 診療録
  • 呼吸機能検査
  • 胸部X線画像、胸部CT画像
  • 血液、生理検査所見
研究方法

当院および関連病院においてサルコイドーシスと診断された方の臨床所見、呼吸機能検査、胸部X線及び胸部CT画像、臨床経過をレトロスペクティブに検討し、疾患予後、増悪危険因子等を調査する。

問い合わせ・苦情等の窓口

浜松医科大学 内科学第二講座 053-435-2263
 担当者:井上 裕介(第二内科 呼吸器内科)

研究責任者

須田 隆文

研究機関名

浜松医科大学 内科学第二講座

研究目的と意義

成人市中肺炎に対してレボフロキサシン・スイッチ療法が行われた症例を後ろ向きに検討し、安全性・有用性を評価する。

研究期間 2014年11月~2017年10月まで
対象となる患者さん

2010年12月~2014年10月までの期間に受診され、成人市中肺炎と診断されてレボフロキサシン・スイッチ療法が行われた患者さん

研究に使用する試料
  1. 臨床背景・自覚症状
  2. 治療前の臨床検査値、細菌学的検査、胸部X線所見
  3. レボフロキサシン点滴治療の臨床効果、治療期間
  4. レボフロキサシン内服治療の臨床効果、治療期間、転帰
研究方法

上記の試料について、調査票にて症例を集積し、後ろ向きに検討を行う。

問い合わせ・苦情等の窓口

〒431-3192 浜松市東区半田山一丁目20番1号
浜松医科大学 医学部附属病院
診療科:内科学第二講座
担当者:佐竹 康臣
053-435-2263(内科学第二講座、平日8:30~17:00)
053-435-2704(西7階病棟、休日・夜間)

研究責任者

須田 隆文

研究機関名

浜松医科大学医学部附属病院

研究目的と意義

当院、および当院関連施設の非小細胞肺癌の疫学的情報を明らかにするとともに、非小細胞肺癌の各組織型と近年個別化が進んでいる各種化学療法の有効性との関連、さらに予後について明らかにすることを目的とする。

研究期間 2014年12月~2019年12月まで
対象となる患者さん

当院および関連病院において非小細胞肺癌と診断された方

研究に使用する試料
  • 診療録
  • 生理検査・画像検査・血液検査結果
  • 病理検査結果
研究方法

当院および当院関連施設で非小細胞肺癌と診断された方について、上記の試料を用いて後方視的に診療情報を解析し、非小細胞肺癌の疫学情報を明らかにするとともに、特に病理学的所見や癌細胞の遺伝子異常情報と各種治療効果の関連性や予後との関連を調査する。

問い合わせ・苦情等の窓口

浜松医科大学 内科学第二講座 053-435-2263
 担当者:井上 裕介(第二内科 呼吸器内科)

研究責任者

内科学第二講座 教授  須田 隆文

研究機関名

浜松医科大学 内科学第二講座

研究目的と意義

特発性間質性肺炎は肺の慢性的な炎症や線維化により、咳、呼吸困難を生じる病気です。特に線維化により肺が固くなり肺活量が低下することが呼吸困難の主因となり、これは進行性や治療による効果判定の指標となるものです。

特発性間質性肺炎の中には、ゆっくり発症するタイプである慢性型特発性間質性肺炎があります。その診断には、臨床所見と胸部CT画像所見、外科的肺生検病理所見を総合的に判断することが必要です。そのためには呼吸器内科医、胸部放射線科医、肺病理医が協調した包括的な取り組みが重要となります。しかし、各専門医師の不足や、検査が十分に行えず、病気の総合的な判断が出来ない施設もあり、本邦において特発性間質性肺炎の疫学や臨床像は十分には解明されていません。

この研究の目的は、特発性間質性肺炎において臨床・画像・病理を含むデータベースを構築し、本邦における同疾患の疫学や臨床像を明らかにすることです。

研究期間 2015年4月~2018年3月まで
対象となる患者さん

過去5年間に慢性型特発性間質性肺炎と診断され、外科的肺生検を実施された患者さん

研究に使用する試料
  1. 診療録
  2. 胸部CT画像
  3. 肺病理標本
研究方法

診療録から必要な情報を集め、これまでに撮影した胸部CT画像、外科的肺生検で得られた肺病理標本を集積し、データベースを構築します。呼吸器内科医、胸部放射線科医、肺病理医が協調して総合的に診断し、本邦における同疾患の疫学や臨床像を明らかにします。

この方法は後ろ向き観察研究という方法で、新たに患者様への負担はかかりません。匿名化といって個人名を消去し、変わりに番号などを付与して処理を行うことで、誰のデータか分からないようにして、統計解析を行います。その結果は、呼吸器病に関する学会や医学雑誌に公表されることがあります。

研究に組み入れられることを希望されない方は、担当医や下記の問い合わせ先にお知らせください。その場合、データ収集や統計解析は致しません。

問い合わせ・苦情等の窓口

〒431-3192 浜松市東区半田山一丁目20番1号
浜松医科大学 医学部附属病院
診療科:呼吸器内科
担当者:大学院 美甘 真史、助教 藤澤 朋幸
TEL:053-435-2263、FAX:053-435-2449
E-mail:mas.mik@hama-med.ac.jp(美甘)

研究期間 2015年5月~2020年4月まで
対象材料
  • 血液材料
  • その他(診療録、生理・血液検査結果、過去に撮影された胸部CT)

上記材料の採取期間:1995年1月~2015年5月

意義、目的

特発性間質性肺炎 (idiopathic interstitial pneumonia: IIP) 患者さんの診断において、二次性間質性肺炎の原因となりうる膠原病や感染症、薬剤、吸入抗原などの検索は非常に重要です。特に膠原病の検索には疾患特異的な症状・症候だけでなく、自己抗体の測定が有用です。実臨床では、膠原病に特異的な自己抗体が陽性にも関わらず、確立した膠原病の診断基準を満たさない間質性肺炎患者さんがおり、このような方々は現時点では特発性の間質性肺炎と診断されています。

抗好中球細胞質抗体 (anti-neutorophil cytoplasmic antibody: ANCA) は顕微鏡的多発血管炎 (microscopic polyangiitis: MPA) や肉芽腫性多発血管炎 (granulomatosis with polyangiitis: GPA) などのANCA関連血管炎に特異的な自己抗体です。現在、本邦では抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体 (myeloperoxidase-ANCA: MPO-ANCA)と抗好中球細胞質プロテイナーゼ3抗体 (proteinase-3-ANCA: PR3-ANCA)の二種類が保険収載されており、日常診療で測定しています。 MPO-ANCAはMPAと関わりが強く、PR3-ANCAはGPAと関わりが強いと言われております。

IIPとANCAの関係において、MPO-ANCAに関する報告が多く、例えば一部のMPO-ANCA陽性のIIP患者は後にMPAを発症するという報告や、IIP診断時にMPO-ANCAが陰性でも観察期間中に陽転化し、MPAを発症する例が報告されています。また、MPO-ANCA陽性のIIPは5年生存率50%前後と予後不良である可能性が示唆されています [1-7]。 一方で、IIPとPR3-ANCAの関係について多数例の報告はほとんどありません。そこで我々は、当院で診断されたIIP患者さんの中で血液検査の結果PR3-ANCA陽性であった患者さんのデータを後ろ向きに抽出し、その臨床的特徴や予後について検討することを計画しました。

※ 本研究は当院にてすでにIIPと診断された患者の診療録や血液検査所見、肺機能検査所見、胸部画像、肺病理組織所見を用いた後方視的な解析です。

  1. Kono M et al. PLoS One 2014; 9: e94775.
  2. Tzelepis GE et al. Eur Respir J 2010; 36: 116-21.
  3. Arulkumaran N et al. Rheumatology (Oxford) 2011; 50: 2035-43.
  4. Foulon G et al. Respir Med 2008; 102: 1392-8.
  5. Nozu T et al. Respiration 2009; 77: 407-15.
  6. Ando M et al. Respir Med 2013; 107: 608-15.
  7. Kagiyama N et al. BMJ Open Respir Res. 2015 Jan 9;2(1):e000058.
方法

1995年1月以降に浜松医科大学附属病院にて、『特発性間質性肺炎 (IIP)』と診断された患者さんを対象とします。診療録や過去の生理・血液検査、過去の胸部CT、過去の肺病理組織結果から研究に必要な情報が抽出されます。さらにIIPの診断時または治療・経過観察中にPR3-ANCAを測定され、陽性であった患者さんを抽出し、その臨床的特徴や画像所見、病理所見や予後を解析します。これらの情報には患者さん御本人の個人情報が含まれない匿名化された符号・番号が付けられます。この新しい符号・番号と診療録番号との対応表は浜松医科大学附属病院内で厳重に保管されます。

お名前・住所などの患者さんを同定できる個人情報は削除されます。研究によって得られた成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを同定できる個人情報は含まれません。

問い合わせ・苦情等の窓口 浜松医科大学 内科学第二講座(呼吸器内科)・救急部
穂積宏尚 053-435-2263
研究期間 2015年10月1日~2017年9月30日まで
対象材料 診療録(2000年1月~2015年9月までに慢性好酸球性肺炎と診断された症例)
意義、目的

慢性好酸球性肺炎は末梢気道から肺胞領域への強い好酸球浸潤を特徴とする原因不明の呼吸器疾患である。ステロイド治療への反応は良好とされるが、約半数はステロイド漸減中に再発を繰り返す難治例である。難治例では繰り返す再発により肺の線維化を生じ、呼吸不全に準じるほどの肺機能の低下を惹起する。これまで慢性好酸球性肺炎の治療に関して、前向き研究によって評価された治療法はなかったが、近年我々は3ヶ月間の短期ステロイド投与と6ヶ月間の長期ステロイド投与を前向き比較して、短期ステロイド投与の有用性を報告した。しかし、この研究においても50%を超える症例がステロイド漸減中に再発していた。そのため、これらの難治例では長期的な肺機能低下が懸念されるが、肺機能の低下を予測する因子は明らかになっていない。本研究は、慢性好酸球性肺炎における肺機能予測因子を明らかにします。

方法

本研究は、2000年1月~2015年9月までに診断された慢性好酸球性肺炎と診断された患者の肺機能および臨床検査値を検討し、肺機能予測因子を検討します。

通常診療で実施された治療に対する解析研究であり、新たな有害事象、健康被害や不利益は生じません。また、診療記録や抽出情報は厳重に管理し、論文発表などの際にも個人情報やプライバシーは保全致します。

問い合わせ・苦情等の窓口 浜松医科大学 内科学第二講座(呼吸器内科)
鈴木勇三 053-435-2263
研究責任者 須田 隆文
研究機関名 浜松医科大学 呼吸器内科
研究目的と意義

質量分析器を用いたショットガンプロテオーム解析により、呼吸器疾患における新規バイオマーカーの探索および病態の解析に挑む。

研究期間 2015年10月(倫理委員会承認後)~2018年9月まで
研究方法
対象となる患者さん:
本院に2000年4月~2015年9月に受診された呼吸器疾患患者
研究に使用する試料:
  1. 気道分泌物(喀痰・気管支洗浄液・気管支肺胞洗浄液)
  2. 体液試料(血液・胸水・尿)
  3. 手術肺
  4. 臨床評価表
研究方法:
上記検体を質量分析器を用いたプロテオーム解析によりタンパク質の網羅的解析を行う。
問い合わせ先 〒431-3192 浜松市東区半田山一丁目20番1号
浜松医科大学 医学部附属病院
診療科:呼吸器内科
担当者:鈴木勇三
TEL: 053-435-2263, FAX: 053-435-2354
研究期間 2015年10月~2020年9月まで
対象材料
  • 病理材料(対象臓器名:肺)
  • 血液材料
  • その他(診療録、生理・血液検査結果、胸部CT)

上記材料の採取期間:1995年1月~2015年9月

意義、目的

多発性筋炎や皮膚筋炎(PM/DM)は主に筋肉や皮膚、その他の臓器を障害する全身性の自己免疫疾患です。 そのPM/DMにおいて、間質性肺炎は頻度が多い合併症の一つであり、治療経過に影響することが知られています。これまでに私たちは間質性肺炎を合併したPM/DMの特徴や治療効果・生命予後に関わる因子を解析し、報告してきました。[1-4]

近年、PM/DM患者さんでは、しばしば筋炎特異的抗体 (MSA)という抗体が血液検査で検出され、その種類の違いが病気の特徴に影響することが明らかになってきました。[4] 特にMSAの中でも、抗ARS抗体や抗MDA-5抗体は間質性肺炎と密接に関連し、それぞれが治療経過に影響するといわれています。現在、この他にも抗Mi-2抗体や抗TIF1-γ抗体、抗SRP抗体、抗NXP-2抗体など様々なMSAが同定されています。

私たちは、抗ARS抗体や抗MDA-5抗体のほか、抗Mi-2抗体や抗TIF1-γ抗体などのMSAにも注目し、間質性肺炎を合併したPM/DM患者さんにおけるMSAの保有率やMSA毎の患者さんの病状や胸部の画像検査所見、検査結果、肺の病理検査所見、治療経過の解析を計画しました。これらを明らかにすることは間質性肺炎を合併したPM/DM患者さん全体にとって、今後の治療方針の決定や予後の予測に役立つ有意義な研究になると考えています。

  1. Suda T, et al. Eur Respir J. 2006; 28: 1005-1012.
  2. Fujisawa T, et al. J Rheumatol. 2005; 32: 58-64.
  3. Fujisawa T, et al. PLoS One. 2014; 9: e98824.
  4. Hozumi H, et al. PLoS One. 2015; 10: e0120313.
方法

1995年1月以降に浜松医科大学附属病院にて、『間質性肺炎を合併した多発性筋炎/皮膚筋炎』と診断された患者さんを対象とします。診療録や過去の生理・血液検査、過去の胸部CT写真、過去の肺病理組織結果から研究に必要な情報が抽出されます。また過去に採取され、当院で保存されている血液を用いて、抗ARS抗体や抗Mi-2抗体、抗TIF1-γ抗体、抗MDA-5抗体などの筋炎特異的抗体 (MSA)や、その他の血清マーカー (KL-6、SP-D、フェリチンやプログラニュリン)などを検査します。こうして得られたデータを解析し、MSAの保有率や抗体毎の特徴、測定の意義を検討します。MSAの測定は株式会社医学生物研究所に依頼しますが、これらの情報には患者さん御本人の個人情報が含まれない匿名化された符号・番号が付けられますので、同研究所に個人情報が伝わることはありません。この新しい符号・番号と診療録番号との対応表は浜松医科大学附属病院内で厳重に保管されます。

お名前・住所などの患者さんを同定できる個人情報は削除されます。研究によって得られた成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを同定できる個人情報は含まれません。

問い合わせ・苦情等の窓口 浜松医科大学 内科学第二講座(呼吸器内科)・救急部
穂積宏尚 053-435-2263
研究責任者

須田 隆文

研究機関名

浜松医科大学 内科学第2講座

研究期間 2016年8月~2019年7月まで
対象材料
  • 肺生検組織あるいは肺剖検組織
  • その他(診療録、生理・血液検査結果、胸部CT画像)

上記材料の採取期間:1990年1月~2016年3月

意義、目的

非常に難治性である間質性肺炎の急性増悪症例における血清フェリチン濃度と臨床・検査所見、画像所見、治療反応性および予後との関連を検討する。

血清フェリチンが治療反応性や予後と関連するようであれば、予後予測のバイオマーカーとしてのみでなく、新たな治療のターゲットとなる可能性も秘めている。

方法

1990年1月から2016年3月までに当院で診断した間質性肺炎の急性増悪症例を後ろ向きに検討する。

保存血清においてフェリチン濃度を測定し、臨床症状や検査成績、画像所見、治療反応性および予後などとの関連を検討する。通常診療で実施された過去の治療に対する後ろ向き研究であり、新たな有害事象や患者さん負担の費用は生じない。

問い合わせ・苦情等の窓口 浜松医科大学 保健管理センター(呼吸器内科)
榎本紀之 053-435-2263