~他大学出身の立場から~ 草ヶ谷 英樹 先生(慈恵医科大学出身、2006年入局)

 私は2003年に慈恵医大を卒業し都内の市中病院で3年間の初期研修を終えた後,出身地の静岡県で呼吸器診療に携わりたいと考え,4年目から浜松医大呼吸器内科に入局しました。関連病院で経験を積んだのち2010年から浜松医大で大学院生として臨床や基礎研究に関わらせてもらっています。

 当初は他大学出身者にありがちな「ひとりぼっちになるのでは?」という不安の中でのスタートでしたが,すぐにその心配は杞憂であったと気づきました。最初の1,2ヶ月こそネコをかぶって過ごしていた私も,夏頃にはもうずっと以前から浜松にいるような感覚で後期研修を送ることができたのは,ひとえにフレンドリーな医局の雰囲気のおかげと言っていいでしょう。医局員が多く同期や学年の近い医師が多いのも魅力の一つで,互いを刺激しあって日々を過ごすことができたのも良かったのだと思います。

 関連施設は県内の総合病院が多く,いずれの病院も地域の呼吸器診療の中核としての役割を担っています。忙しいですがスタッフも多いため,充実した研修生活を送ることができます。難解な症例は経験豊富な指導医の先生方とディスカッションをしながら,チョッとした困りごとは先輩の医師たちと相談しながら診療をすすめ,夜には同期や後輩と病院の理不尽に愚痴を言いながら,大変でもやりがいのある研修を送ることができるはずです。また市中病院での勤務中はどうしても目の前の日常診療だけで手一杯になりがちですが,医局全体で学会活動にも積極的に参加しよう,参加する後輩達を指導・サポートしようという気質がありますので,最初は指導医に見守られながら地方会での発表,続いて総会での発表や日本語論文作成,さらには海外での発表や英文誌への掲載と,自分のステップアップをきっと自覚できると思います。

 大学では臨床だけでなく,基礎研究にも力を注いでいます。詳しくは「研究内容の紹介」にありますが,大学での基礎研究をきっかけとして,海外の大学や研究室に留学する先生も少なくありません。医局も留学を目指す先生を応援する態勢がありますので,興味のある方にとっては非常に恵まれた環境といえるでしょう。

 私自身こういった経験を積ませていただき,今なお大学で指導を受けていますが,「他大学出身」を意識したのは入局したての1ヶ月程度と,あとはこの文章作成依頼をいただいたときくらいです。最近は県外の出身の医局員も増えていますし,「他大学出身」の垣根は無いと言ってもいいのではないでしょうか。

 少し興味があるなぁ感じた方は,是非一度医局の雰囲気を覗きにいらしてください。教授や医局員の笑顔をみながら鰻でも頬張れば,きっと不安が解消されると思います。一緒に働き勉強していく日を楽しみにしています。

~女性医師の立場から~ 松島 紗代実 先生(浜松医科大学出身、2008年入局)

 平成18年卒、医師9年目になります。現在、私は大学院生3年生、大学に戻り臨床研究に携わり、また基礎研究を行うようになって2年目になりました。初期研修で大学病院を経験したのち、計6年、市中病院での勤務をし、平成25年より再び大学に院生として戻ってきましたが、充実した日々をおくっています。

 自分が浜松医科大学第二内科呼吸器内科への入局を決めたのは比較的早く、初期研修1年目でした。初期研修は、浜松医科大学の「たすき掛け制度」でおこない、医師免許を取得し始めて患者様を担当させていただいたのが、呼吸器内科でした。

 実のところ呼吸器は学生のころには苦手科目であり、当初は他科に興味を持っていました。しかし、呼吸器疾患の幅の広さ(感染症、アレルギー疾患から悪性疾患まで)、内科医としてのやりがい、そして頼れる先輩医師の存在が呼吸器内科への入局の決め手になりました。女性医師(以下女医)の立場から、「働くということ」「研究するということ」をみてみますと、いずれにしてもこの先輩医師の存在が非常に大きなものになります。

 市中病院での6年間、先輩にも後輩にも同じ呼吸器内科グループの女医がいました。急性期病院であり、夜間対応も含め忙しくはたらいた6年間でしたが、「女子どうし」だからこそのお互いにカバーしあうこと、また「女子」としての先輩の意見を頂けることがありました(やはり物事に関しての感じ方は男性と違うことも多々あるようです)。

 女医として、この「同じ立場で働ける女子」の存在はかなり大きなものです。また、ある程度そういったところも加味・考慮して赴任先を選択できるのも、人数がいる、関連病院が多い医局ならではのメリットだと思います。

 実際、体調的な面で休みを取らなければならない、もしくはライフイベントとしての妊娠出産で長期の休暇を取らなければならない女医にとって、医局全体でカバーしてくれるのは非常に大きなことかと思います。また、仕事に関しても状況に応じ、多少セーブした形でも臨床を継続でき、ライフステージに応じて常勤復帰なども、入局しているからこそスムーズにできることではないでしょうか。

 大学に戻って、臨床のみならず基礎研究を開始するにあたっても先輩医師の、存在・指導が大きなものでした。

 7年臨床をやっていると、基礎分野は完全なWonderlandです。実験って何?この機械の使い方はどうするの?てゆーか、この機械は何をするの?から始まる基礎研究は、さながら偏差値40からの医学部受験です。そんな状況でも丁寧にやさしく、時には厳しく指導してくださる先輩医師がいてくださり、徐々に恰好だけはつくようになった(?)と信じています。基礎研究に関してはまだまだ始まったばかりで、これから為すことがたくさんあり、目の前には大きな壁が聳えていますが、壁は登るもの(最近、ボルダリング始めました)、やりがいを感じる日々です。

 入局しての最大のメリットは「人とのつながり」にあるとも思います。何年目であっても、指導してくれる、相談にのっていただける上級医や、どんなことでも(くだらないことであっても)話ができる、意見の交換ができる先輩や同期の存在は何にもかえがたく、非常に大事なものであり、自分もそうありたいとおもっています。

 興味を多少なりともお持ちでしたら、お気軽にのぞきにきてみてください。